「総合的な探究の時間におけるワークショップ」@逗子葉山高校
先月、神奈川県立逗子葉山高校1年生を対象としたワークショップを行いました。
様々なワークショップが10種類以上用意されていて、私もそのうちの一つを担うことになり「コミュニケーションをもっと楽しく!自分を知る演劇ワークショップ」というタイトルでやらせていただきました。
2週にわたって2コマ✖️2日間を、30名の高校生たちと過ごしました。
シアターゲームと、俳優レッスンでも行う発声の基礎や心と体をほぐすストレッチ、2つの掛け合い台詞と1つのモノローグ台本。
迸るパッションを表に出していくこととか、目の前の相手役にどう影響を与えていくか実験するとか、自分にしかないイメージを持って文章を読むこととか、そういうことを大切に、そういうところに心が開いていくように土台作りをしてから台本に向かってもらいました。思春期の今しかない感情や、自我との付き合い方に奮闘している年齢の人たちの他人との距離感をはかる試行錯誤する様子とか、「声を出す・台本を読む」という表面的な課題ではないところの彼らのやりとりや逡巡がそこかしこで見受けられて嬉しかったです。
私と受講生の間には、価値の交換があるといつも思っています。演劇ワークショップを進めながら、私は集まってくださった方々を考察してそれがこれからの私の血となり肉となり、受講する方々は私のスキルをその人に必要な分だけ取っていく。先日のワークショップでは30人の若者の表現の発露を観察させていただいて、とても興味深いものとなりました。
こういうワークショップって「上達した!」と思えるような結果を求めるなら1本の台本をやった方がいいと思うんですけど。今回は表現するための土台作り、そして自分自身の可能性を探っていただきたかったので、3つのホンをさくさくと進めていきました。全部違うジャンルのもので「こういう切り口のものもあるのか」「お芝居っていろんな表現があっていいんだ」と知ってもらえたら嬉しいな、そしていつか劇場に足を運んでくれたら嬉しいな、そんな気持ちも込めました。
今週、彼らの発表会があるそうです。様々なワークショップから一つを選んで体験した彼らが、自分の受けたワークショップについてまとめ、学年のみんなにプレゼンするのです。どういうふうにまとめられたか、私の中にある仮説を答え合わせするのを楽しみにしています!全然違ってもほんとに面白いと思う!たのしみー^^
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